SNSで使っているプロフィール写真がいまひとつ気に入らない… そんな人のために。今回は Painter Essentials 4 を使って、見た人が思わず「いいね!」と言いたくなる、似顔絵イラストのプロフィール画像を作成してみましょう。自分の顔写真が、インパクトのあるイラストに早変わり!
Corel Painter Essentials 4 を起動し、Welcome スクリーンにある「フォトペイントを始める」をクリックします。次に、「ソース画像を開く」ウィンドウから使いたい写真画像を選び「開く」をクリックします。すると、「フォトペイント」タブの「ソース画像」パレットに読み込まれた写真画像が表示されます。すぐ下にある「トレーシングペーパー」にチェックを入れると、写真画像がキャンバス上に薄く表示されます。
画面左の「ツールパレット」にある「ブラシツール」の矢印ボタン「ブラシ引き出し」をクリックします。ブラシカテゴリタブの「鉛筆&ペン」から「スクラッチボード」ブラシを選択しましょう。
ブラシのストロークには2種類あります。ひとつは自由に描ける「フリーハンド」スタイルで、もうひとつは直線だけが描ける「直線」スタイルです。今回はほとんど直線だけで描くタッチで進めます。ブラシプロパティバーから「直線」ボタンをクリックします。
「直線スタイル」は、始点と終点をクリックで決定し、点から点へ直線を引きます。もしくはそのままドラッグしてペンを離しても直線が引けます。
線をつなげずに終了するには、次の3通りの方法があります。
▶ 「Enter」キー (Win) / 「Return」キー (Mac) を押す
▶ 「フリーハンド」に切り替える
▶ 「V」キーを押す
プロパティバーでブラシサイズを調整したら、「描画とペイント」タブにある「カラー」パレットか、「カラーホイール」パレットから色を選択します。
いよいよ下地の写真画像をなぞっていきます。まずは顔の輪郭線をとりましょう。顔の特徴をよく見て、なるべく最小限の線だけで描くように心がけます。時には下地の写真通りではなく、強調したり、デフォルメしてみるのも良いでしょう。
髪や身体など面が大きく塗りつぶすのが大変な箇所は、輪郭線を描いてから「ツールパレット」の「塗り潰し」で一度に塗ります。輪郭線にすき間があると塗りがはみ出すので注意してください。
今度は人物の外側、背景部分です。「トレーシングペーパー」のチェックを外すと、下敷きの写真画像が非表示になりイラストのみを確認できます。任意の色を選択して、外側のスペースを「塗り潰し」で一度に塗ります。さらに別の色を選択し、「直線」と「塗り潰し」をうまく使って、光条の集中線を何本か描き入れて画面をポップで派手に演出しましょう。
仕上げの微調整を行いましょう。直線の折り返しのすき間、髪部分の塗り潰しでできた境目の塗りムラなどをブラシでていねいに修正します。描画スタイルは「フリーハンド」と「直線」を使い分けて、ブラシサイズは小さめに設定し、余分な部分は「消しゴム」で消しましょう。
最後にアクセントとして文字を描き入れて完成です。
「ファイル」→「別名で保存」から、ファイル名をつけて「RIFF ※」もしくは「TIFF」か「PSD」で保存しましょう。
※ Painter専用の保存形式でPainter以外では開けませんが、Painter独自の情報(デジタル水彩の乾き具合等)も保存できます。
完成したイラストをプロフィール用にリサイズしましょう。「ツールパレット」から「クロップ」を選択します。Shiftキーを押しながらドラッグすると正方形で範囲が作成できます。作成した選択範囲の中をクリックすると切り抜き完了です。
次に「キャンバス」→「サイズ変更」をクリックします。「幅」と「高さ」に必要なサイズを数値入力し、「解像度」には72と入力して「OK」をクリックします。
※ Facebook用プロフィール画像の推奨サイズは180×180ピクセルです。
リサイズが完了したら、「ファイル」→「別名で保存」から、ファイル名をつけて「GIF」もしくは「JPG」で保存しましょう。これでプロフィール画像の完成です。さっそくSNSにアップロードしましょう。