イラストテクニック第130回/かにたまころっけ
第130回は、かにたまころっけさんの登場です! SAI、Adobe Photoshop CS6を使ったイラスト作成過程を紹介します。
かにたまころっけ書籍やゲームなど、キャラクター中心のイラストを描いています。
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ラフ
大ラフ。ラフの前のラフです。
大まかな構図を決めます。
テーマは「ひな祭り」なのですが、SD(スーパーデフォルメ)キャラのイラストなので、キャラ重視の構図で、テーマを考慮しつつ、キャラクターの全身が入る構図を考えました。
SDの等身は色々種類があるかと思いますが、今回はある程度描きこめる三等身ベースに作成します。
大ラフの上から、ラフを描き起こしていきます。
テーマの季節感を考えながら、オリジナルの要素をプラスしたいと思い、妖怪和風な感じにキャラを創作しました。
基本的にキャラクターを構成する髪の毛、服、しっぽなどの一個一個のパーツは、わかりやすく大きめに表現します。
線も通常の等身絵より少なめな表現で、何が描かれているかわかりやすいように、簡略的に表現します。
線画作成
色ラフの上からSAIの鉛筆ツールで描いていきます。
通常の等身絵より大分太目の線で
できるだけわかりやすくはっきり描いて行きます。
いつものSDでないイラストの筆のサイズより、三倍近い太さです。
今回は背景もあるので、手前のキャラはベタではなく立体的な影の付け方で、厚塗りにならない程度の濃淡で影を付けて塗ります。背景は少し描き込みを抑えて塗るようにしました。
キャラは塗りの面積が狭いところを塗り込むと、つぶれたり
何かわからなくなるため、できるだけアニメ塗りの単調に簡単な塗りで仕上げました。
最終色調整と背景処理
色調整のため、ここからPhotoshopにて作業します。
今回のイラストは印刷はしないのですが、制作するイラストは全て、印刷用カラーのCMYKも考えて色調節するようにしているため、最終の色調整やエフェクトやテクスチャなどはPhotoshopにて行っています。
キャラが引き立ちテーマに合うように、背景色を黒に近い色に変更しました。
仮で描いたエフェクトも簡単に描き起こしておき、全体のバランスを見ます。