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イラストテクニック第135回/九段そごう

第135回は、九段そごうさんの登場です!SAI、CLIP STUDIO PAINTを使ったコミック作成過程を紹介します。

九段そごう漫画家/イラストレーター
漫画連載、小説の挿絵等のお仕事をしています。

現在、コミックポラリスにて「俺とヒーローと魔法少女」連載中!
http://comic-polaris.jp/
(C)九段そごう/COMICポラリス(C)フレックスコミックス

ウェブサイト

各項目のサムネイルをクリックすると、制作画面のスクリーンショットか、拡大画像を見ることができます。

ラフ

今回は1ページカラー漫画を描きます。

パッと見の華やかさや、オチを考えてレイアウト(コマ割り)を作ります。

コマの大小にメリハリをつけて、見せたい部分を大きくとるようにしています。

今回は一番華やかな魔法少女のキャラクターを大きく見せたかったのでできるだけそのコマを大きくすることを意識しました。

ラフはSAIで作画します。

鉛筆で大まかな構図、入れるセリフを考えてつつ作業します。

ラフはいつも勢い重視なのであまり細かくは書き込みませんが、色はこの段階でほとんど決めておきます。

一番目立たせたい魔法少女が暖色のパステル系(特にピンク)の色味なので、それ以外のコマにはパステル系を使わず、かつ寒色系の色味になるよう配色しました。

またかわいさの中にも「力強さ」を感じるようなものにしたかったので黒を大胆に入れていこうと思います。

線画の作成

ラフを元にSAIで線画を作ります。

後から調整できるように、コマごとにレイヤーを分けて描いていきます。

今回のようなカラーの場合はブレの少ない線で描きたいのでSAIの設定をこのようにしています。

線画は基本太さを変えずに描き、基本の線画を描き終わったところで太くしたい線やフチの線をバランスを見ながら書き足していきます。

コマ、フキダシの追加

CLIP STUDIO PAINTに移り、コマ割りツールやフキダシツールでコマとフキダシを入れていきます。

ここでキャラの大きさや位置も全体のバランスを見て調整します。

集中線の作り方です。

CLIP STUDIO PAINTのツールを使って集中線を作ります。

集中線を引きたい部分を自由選択ツールで選択します。

枠線やフキダシとの間をあけるときれいに見えるので[選択範囲の縮小]で選択範囲を5px縮めます。

サブツールの[集中線]から[密な集中線]を選びます。

集中線を入れたい範囲を決めます。

集中線が出来上がりました。

これで線画が完成しました

影の追加

影になる部分に黒を置いていきます。

今回はややアメコミ寄りのテイストにしたかったので、影になる部分を多くとっています。

さらに、キャラごとに太めのフチをつけて見やすくしていきます。

着色

ラフを元にバケツツールで下地の色をつけていきます。

塗り残した部分をブラシやペンで埋めて、下地の完成です。

肌や服、小物を選択範囲で囲い、下地の色に薄くグラデーションをつけていきます。

ハイライト

光のあたる部分にハイライトを入れていきます。

影の黒と同じように多めに入れていきます。

中間の影を入れる

黒で入れた影よりも、もう一段階明るい中間の影を入れていきます。

中間の影を入れ終わった後に、レイヤープロパティの[境界効果]をonにして[水彩効果]を選択します。

こうすることで、中間の影に濃い目のフチができて、パッキリした印象になります。

描き込み

目の描きこみや、全体のバランスを見ながらもの足りない部分の描き込みをしていきます。

目は瞳全体にグラデーションを入れ、

虹彩部分を書き込み、ハイライトを入れて完成です。

仕上げ

最後に背景や描き文字、効果を入れていきます。

描き文字はレイヤープロパティの[境界効果][フチ]を選択すると自動的に白ふちがつくレイヤーになります。

全体を確認し、最後に色調節レイヤーで全体の色を調節して完成です。

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Cintiq 27QHDは27型、フルフラットのガラス画面で最大表示色10億7374万色、Adobe RGBカバー率97%、REC.709対応。16:9ワイド表示、標準的なHDTVの4倍となる2564 x 1440の高解像度で、精細な表現や細かな編集を行うことができる液晶ペンタブレットです。着脱式ファンクションキー“ExpressKey® Remote”も同梱したモデルです。

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