
故島 永幸
フォトグラファー・レタッチャー・プリンター
PHOTOGRAPHER・RETOUCHER・PRINTER
写真をアートという観点で仕上げる作風の評価は、海外において400 に迫る受賞数が物語る。
同業者の作品をレタッチ・プリントする評価も高く、その多くがトロフィー獲得に繋がっている。
BIPP(英国プロ写真家協会)ダブル・フェローシップ、5カ国(USA,FRA,ITA,GRC,HKG)でMaster 称号を獲得。
現在はWPC(ワールドカップ)を含め複数の国際コンペで審査員をしている
ワコム製品の使用歴を教えてください
一番最初に使ったのが初代Intuosですね。それからほとんど全てのIntuos Proを乗り換えて使っています。
描き味で気に入っていたのが、Intuos3ですね。シートの滑りがよくて好きでした。
新しいWacom Intuos Proの使い心地はいかがでしたか?
元々使用していた8年前のモデルに戻した時に、はっきりと違いが分かりました。すごく感度が良くなっていますね。
特にラバー芯の滑り具合が気に入りました。
よくセミナーで出張するときや撮影先でも機材を持ち込むのですが、PCとペンタブレットはスーツケースには入れられずバックパックに入れて持ち運ぶので、今回すごく軽くなって、しかも薄くなって......最高ですね。

新しいダイヤル機能の使い心地はいかがですか?
すごく使いやすいですね。例えばペンで髪の毛を描く時は手首を上下に動かすので、このダイヤルを使って画像を回転させながら作業します。以前のWacom Intuos Proは中々思うところに止めることができなかったのですが、今度のダイヤルはカチッカチッカチッっと段階的になるので、ちょうどで止めることができてよかったです。
Wacom Pro Pen 3はいかがでしょうか?
ペンのバランスやグリップの太さを変えられるのがいいですね。僕はバランスウェイトを外して、グリップをつけるのがしっくりきて使いやすいです。

ペンタブレットはどのような作業の時に役立っていますか?
PhotoshopやLightroomなど画像処理ソフトウェアを使う上で、「選択範囲に始まり、選択範囲に終わる」と言われているんです。選択範囲を作るとき、僕が一番使うのはクイックマスクモードで、ボケ足のあるブラシを筆圧でコントロールしながら、ブラシで塗っています。そういった作業でペンタブレットの存在は非常に助かっています。
他にも例えば、跳ねてる髪の毛があってそれを消すとき、当然エッジの部分が不自然になるので、そこはペンで描いてあげるんです。そうしたときも、やっぱりマウスよりもペンの方が、手首のスナップで描けちゃうので、ペンタブレットにはかなわないと思います。
制作環境のこだわりはありますか?
所有欲といいますか、かっこいいものを持ちたいというのはありますね。そういう点では、今回のWacom Intuos Proはペンはものすごくエッジが効いていて、質感も高級感が増しているので、非常に気に入っています。
作品について、軸となっているテーマはありますか?
私が考えていることや思っていることを伝えたいということです。我々が生きていく上で必要なものであったり、なくしてはならないもの、そういったものが日々の生活の中でどうしても忘れがちになってしまう。そういったものを思い出していただきたいな、そんな意味合いで作ったりしています。

どういう瞬間にアイデアは思いつきますか?
お風呂に入っていたり、体を動かしたり、全く違うことをしているときにふと思いつくことがよくあります。あとは本を読んでいるとき、そういうときにも思いついたりしますね。
思いつく=イメージが頭に浮かぶので、それを忘れないようにメモにしています。
モチベーションとなっているものはありますか?
モチベーションは、良きライバルですね。その人の頑張っている姿を見て、自分も頑張ろう、そう思えます。
私は、そういった部分で非常に恵まれていたと思いますね。

最後に、あなたにとってワコム製品とは?
今やりたいことっていうのは決まっていて、それが完了するとまた次の作品と続いていくのですが、どんな作品にせよ私の制作に関して言うならば、Wacom Intuos Pro、これなくしては語れない。そんな製品ですね。