バラエティ番組や脳を鍛えるゲームなどでおなじみ、じわじわと変化する絵の間違いを当てる動画も、ペンタブレットとLoiLoScope 2 for Wacomでとっても簡単に作れてしまいます。発見のひらめきが楽しい、オリジナルの間違い探し動画を作って、家族や友人と洞察力の腕試しをしてみましょう。
まずは、LoiLoScope 2 for Wacomを起動します。
※ LoiLoScope plus for Wacomをお使いの場合はこちらから無償アップデートができます。
スタート画面の「新規作成」メニューから「新しいプロジェクトを作成」をクリックします。はじめに「メディアブラウザ」が表示されるので、ここから使用したい素材を選びます。今回は「写真A.jpg」(元の写真画像)と「写真B.jpg」(一部を消して間違いを作ってある写真画像)の2枚を使います。
※ 写真画像の一部を消す方法は別トピック(Vol.5、Vol.13、Vol.16)で解説しているので参考にしてみてください。
「タブ」を切り替えて写真の一覧を表示させ、目的の写真をクリックすると「デスクトップ」(LoiloScope内の作業画面)に素材オブジェクトが展開されます。
次に「メディアブラウザ」の枠外をクリックして「デスクトップ」へ移ります。「デスクトップ」では画面をドラッグすることで表示画面の移動ができ、クリックでズームイン/ズームアウトします。
「デスクトップ」上に用意した2つの素材オブジェクトをドラッグして「タイムライン」へドロップします。「タイムライン」ウィンドウを選択すると新しく「タイムラインバー」が2つ作成されているのが分かります。まずはこれらを「Inポイント」へ並べましょう。
「タイムライン」は、動画や写真、音楽をくっつけてムービー作品を作る作業台です
「写真A」の「タイムラインバー」をクリックすると、「写真A」用の「Inポイント」と「Outポイント」が表示されます。バーの長さがそのまま再生時間を表しています。「Outポイント」を右へドラッグして「タイムラインバー」を「20秒」あたりまで伸ばしましょう。
同様に「写真B」も設定します。こちらはムービーの最後まで伸ばします。
続いて、「写真A」の「タイムラインバー」を選択して、「タイムラインバーをコピー」を選択します。 すると「写真A」がコピーされるので、コピーした「写真A」の「タイムラインバー」を「50秒」あたりまで伸ばします。これで下準備の完了です。
「写真A」の「タイムラインバー」をコピーして、バーを伸ばします
写真画像が「タイムライン」に並んだら、いよいよ「トランジション」を設定して「オーバーラップ」で写真を徐々に変化させていきます。
「写真A」の「タイムラインバー」を選択、「スタイルの選択」をクリックして「なし」を選択します。次に、コピーした「写真A」の「スタイルの選択」では「オーバーラップ」を選択します。
「トランジション」とは、ムービーなどで画面を切り替える際の継ぎ目で使われる効果のことです。
ズームやフェードなどの様々な演出があり、今回使う「オーバーラップ」も数あるトランジション効果のひとつです。
続けて「M」マークのアイコンをクリックしてトランジションを「手動で設定」に切り替えます。「フェードイン終了ボタン」を左端へドラッグし、フェードイン効果をなくします。次に「フェードアウト開始ボタン」を「タイムラインバー」の一番左までドラッグします。
実際に再生させてみると、「写真A」から「写真B」へじわじわ変化していくのが確認できます。
仕上げに手描きのテロップを書き込んで場面を盛り上げましょう。
「タイムラインツール」の「ペンツール」をクリックし「ペン」を選択します。ブラシのサイズなどを決めて「アニメーション」を設定します。「アニメーション」では、描き込んだ文字に様々な動きの効果を加えることができます。いろいろ試してお気に入りを見つけましょう。
次に「シークバー」から、ムービーの中でテロップを入れたい箇所へ移動して、「再生ウィンドウ」の「開始」をクリックしてペンで描き込みます。じっくり描き込みたい場合は「スロー」か「スーパースロー」を選択しましょう。描き終わったら「ペンを終了する」をクリックします。
ムービーを再生させながら、動画へ直接ペンで描き込みます。
一連の作業を経てフォトムービーが完成したら、作品の名前を決めて保存しましょう。
「出力」をクリックすると、動画を用途別に様々なファイル形式へ書き出すことができるほか、FacebookやYoutubeにアップロードしてそのままTwitterでツイートすることもできます。完成したムービーを共有してみんなと楽しみましょう。